日本人には昔からなじみの深いしじみですが、オルニチンをはじめ健康に役立つ成分を豊富に含んでいることから近年注目され人気が高まっています。いままであまりしじみを使った料理を食べたことがなかった方が、しじみを使ってみようと思った時に気になることのひとつが値段ですね。しじみは年間を通して安定的に漁獲され、価格も安定しています。しじみの値段相場はどのくらいなのでしょうか。
店頭で購入する場合
しじみを買おう、と思った時に最も手軽なのがスーパーなどの鮮魚コーナーでしょう。仕入れにより入荷していない日もありますが、たいていはアサリなどのほかの貝類と同様店頭に並んでいます。実物を見て購入できるのが店頭で購入する際の利点です。殻が綺麗で口を閉じているもの、開けていても刺激に対して反応よく口を閉じるものを選びましょう。小売りの単位は150g前後(殻つきで20~30個)が多いようです。一家族のお味噌汁にちょうど良い量ですね。スーパーなどでのしじみの価格は、100gあたり150円~200円で手に入るようです。
通販で購入する場合
店頭で購入する場合は、産地などその日の仕入れによって変わります。しじみを習慣的に料理に使っている場合は、産地を明確にして販売している通販サイトでまとめ買いしている方も多いようです。通販では冷蔵、冷凍両方の取り扱いがありますが、利便性の高い冷凍品のほうが、オルニチンの量も増えていておすすめです。通販での販売価格は100gあたり200円~300円、大粒など希少性があがると100gあたり500円程度のものもあるようです。
異常に安い場合は産地に注意
店頭、通販でのしじみの値段相場をご紹介しましたが、異常に安く売られているしじみを見かけることがあるかもしれません。信用できるお店が特別セールなどを行っている場合を除き、中国や韓国などの外国産のしじみである場合が多いので、手を出さない方が無難です。中国・韓国産のしじみからは過去有害物質が検出された例があるのですが、しじみは湖底に沈んでその場にとどまっていることから、水質の影響を受けやすいのです。東京都の中央卸売市場の統計によると、2017年1月から8月までのしじみの平均価格は1kgあたり713円です。これは仕入れ値に相当しますので、100gあたり100円を割り込むような場合は、なぜそんなに安いのか注意する必要がありそうです。
国内でのしじみの漁獲量は減少傾向の一方、価格は少しずつ上昇していると言います。それでもまだ、庶民の味として手が届く値段にとどまっているのは嬉しいですね。