しじみの他にオルニチンを含む食品

オルニチンといえばしじみ、しじみといえばオルニチンといえるくらい、オルニチンを含む食材として最も有名なのがしじみといえるでしょう。サプリメントでもしじみを使用したものが数多く販売されています。オルニチンを摂取したい人はしじみを食材としてもサプリメントとしても取り入れようと思われるでしょう。しじみの他にオルニチンを含む食品にはどのようなものがあるのでしょうか。

オルニチンとは

オルニチンとは遊離アミノ酸の一種で、代表的な機能としてはオルニチンサイクルによるアンモニア分解、肝機能サポートがあります。多くの食品に含まれてはいますが、たんぱく質を構成するアミノ酸と比較すると含有量が少なく、摂取するのが難しい栄養素といえます。

オルニチンを多く含む食材

やはりオルニチンを多く含む食材として真っ先に挙げられるのはしじみです。可食部100gあたり10.7~15.3m含まれているとされています。他にオルニチンを含む食材としてはエノキダケがあります。エノキダケには100gあたり14.0mgのオルニチンが含まれています。その他にはチーズやヒラメ、キハダマグロがありますが、含有量にばらつきがあり安定的にオルニチンを摂取しようと思うとむずかしいかもしれません。

発酵により作られるオルニチン

食材から大量に摂取するのが難しいオルニチンですが、発酵技術により大量に生産することが可能です。微生物の発酵の力を利用して安定的にオルニチンを生産することができるため、高濃度のサプリメントが販売できるようになったのです。

オルニチンブームをつくった味噌汁

オルニチンという栄養素が世に知られることになったのは、ある商品の発売がきっかけでした。オルニチンをうみだす乳酸菌を発見した企業が、製品化にあたり当時はまだ消費者にとって耳慣れない栄養素をどのように訴求していくか検討した結果、オルニチンが多く含まれているしじみからしじみの味噌汁を連想し、オルニチン味噌の開発・商品化に至ったということです。2009年に発売されたその商品はオルニチンブームを引き起こし、一時品薄になるほどのヒット商品になりました。今では各社からオルニチンやしじみを使った健康食品が発売され見慣れた存在となったオルニチンですが、その歴史はまだ10年に満たないということですね。

ご紹介したとおり、オルニチンはしじみ以外の食品から安定して摂取することは難しい栄養素です。サプリメントや味噌汁など、上手に利用して健康に役立ててください。